番   号

 (No. 64) 通番:45.2

会 社 名

 MNF

件   名
 成型工場燃料棒溶接室における火災発生について(続報)
発 生 日
 2008-10-03
場   所
 成型工場燃料棒溶接室
登 録 日
 2008-10-08
概   要
平成20年10月3日(金)13時35分頃、成型工場燃料棒溶接室において、燃料棒に組み立てる前の被覆管の管端を切断する作業中に、被覆管の切粉に着火して火災が発生しました。
切粉の火は直ちに消火器により消火され、周囲への延焼、作業者の怪我等はありませんでした。
また、当該作業ではウランの取り扱いは無く、モニタリングポストの指示値にも異常は無く、当該事象による周辺環境への影響はありませんでした。

ジルコニウム合金製の被覆管を切断する際に生じる切粉は発火性があり、発火防止対策として従来より、切断で生じた切粉および管端片はそのまま落下させて、水を張った回収水槽に収納しています。

しかし、原因究明の結果、当該事象発生時には回収された切粉の一部が水面上に出ており、この上に、刃具の切れ具合が悪くなったことによって切削による摩擦熱で着火した切粉が落下し、回収水槽の切粉に延焼したものと考えられます。ただし、設備の損傷は、延焼した切粉付近の空気配管等の一部に限定されました。

これまで回収水槽の水量を毎日確認していましたが、水没の程度については定量的な基準が無かったため、再発防止対策として、切粉収納量の上限基準を明確に作業標準書に定め、十分な水没状態を確保します。
また、これまで毎日終業時に行っていた口答指示による水没の確認も併せて作業標準書に定め、作業者に教育し周知徹底を行います。
また刃具の交換頻度や、当該切断装置における切粉の清掃頻度等についても見直しし、管理を強化するとともに、回収水槽付近の可燃材を不燃材で保護する等の対策を講じます。

当該切断装置については損傷部位の修復および機能確認を完了し、また上記の再発防止対策も完了したため、操業を再開しました。
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