番   号

 (No. 9) 通番:8.2

会 社 名

 MNF

件   名
 加水分解装置1系でのHFインターロック作動について(その2)
発 生 日
 2006-06-23
場   所
 転換工場
登 録 日
 2006-07-26
概   要
平成18年6月23日(金)午前9時40分頃、転換工場において、 六フッ化ウラン(UF6)を二酸化ウランに転換するための初期作業としてUF6を水と化学反応させていたところ、 反応装置を覆うフードボックスに接続している排気ダクトに設置された「HF(フッ化水素)感知に伴うインターロック」(注1) が作動し、設備が自動的に停止しました。
周辺環境及び作業員への影響はありませんでした。
(6月29日公表済み)

原因について調査した結果、(1)当該シリンダ内のUF6がフッ素を生成しやすい回収ウラン(注2) であったこと(2)ウランを当該シリンダに充填してから相当期間が経過していたことにより、 シリンダ内のフッ素が通常のUF6シリンダに比べて多かった。 このため、水と反応しきれなかったフッ素が空気中の水分と反応し、HF(フッ化水素)を発生したと推定されました。
今後、再転換を行うシリンダについては、受け入れ・使用時にウランの組成、経過期間等の確認を行い、 フッ素生成量が多いシリンダに関してはシリンダ内のガスを供給する装置の改良を行い、ガス供給量を低下させることにより、 フッ素が反応装置内で水と確実に反応するようにします。

(注1)
HF感知に伴うインターロック:空気中にUF6ガスが漏れ出た場合、空気中の水分とUF6が反応してHFが発生する。 HFを検知することにより、UF6の漏えいを検知することができる。 この仕組みを用いて、HFを感知し、施設を自動的に停止するための安全装置。
(注2)
使用済燃料を再処理することにより回収したウランのことをいう。天然ウランには、燃料となるU-235が0.72%含まれているが、 回収ウランには、使用済燃料の燃焼度にも依存するが約1%のU-235が含まれている。



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